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中国を抜くのも秒読み? ベトナムのイオンモールで見た「成長市場」の凄まじさ(2/5 ページ)
海外への出店を重ねているイオンモールのうち、成長が著しいのがベトナムだ。実際に訪問してみた景色を基に、イオンモールの今後を分析していく。
ここでイオンモールベトナムの特徴を整理しましょう。
(1)店ぞろえ、品ぞろえが次世代ファミリーに特化している
食品売り場では、日本でよく見られるような、単身世帯や高齢者向けの少量パックが見当たりません。刺身も5〜6人家族向けの大パックがメインで、肉も同様です。
(2)効果的な単品大量陳列方式
ベトナムでは、次の写真のような「単品・大量陳列」がよく見られました。日本でも40年以上前によく見られた売り方です。「モノがあれば売れる」時代にはこのような単品大量陳列は支持されます。今はまだベトナムが明らかな成長市場ということを表す典型的な売り方でしょう。
(3)トップバリュ商品の構成も増えている
食品売り場では、プライベートブランド(PB)商品である「トップバリュ」を多く見かけました。日本のトップバリュ商品をそのまま持ってきているものもありましたが、ベトナム独自のトップバリュ商品も見かけました。
食品ではすでに、独自の商品をおよそ100アイテムほど開発し販売しているそうです。イオンベトナムでは商品開発も現地化し、ベトナムで地域密着を進めようとする姿勢がうかがえます。
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