チャンネル登録者35万人→合計300万人 『コロコロコミック』が小学生男子相手に“本気”でやったこと(1/4 ページ)
『コロコロコミック』が、YouTubeやNintendo Switchでの取り組みに力を入れている。誌面でのコンテンツに加えて、デジタル戦略に力を入れる狙いについて、同誌の小林副編集長に話を聞いた。
小学館の児童向けコミック誌『コロコロコミック』が展開するYouTubeチャンネルの合計登録者数が300万人を超えた。月間再生数は2.4億回に達し、小学館が運営するYouTube動画のうち、再生回数の9割以上を占めるという。
同誌は5月、電子出版制作・流通協議会(電流協)が主催する「電流協アワード2025」を受賞。このアワードは、電子出版やデジタルメディア分野での先進的な取り組みに対して贈られるものだ。紙の雑誌にとどまらず、情報サイト「コロコロオンライン」やWeb漫画サイト「週刊コロコロコミック」での展開、YouTubeでの動画配信、Nintendo Switch向けのオリジナルゲームや漫画アプリなど、デジタル展開を積極的に進めている点が評価された。
コロコロオンラインでは、コロコロコミック最新号やアニメ『ポケットモンスター』の見どころ、トレーディングカードゲーム『デュエル・マスターズ』のカード情報などを記事で紹介。週刊コロコロコミックは、小学館の児童向け漫画の総合配信サイトとして、オリジナル連載だけでなく、月刊コロコロコミックの作品に関係するコンテンツを展開している。
また、YouTubeでは同誌の主要チャンネルとして運営する「コロコロチャンネル」やデュエル・マスターズ専門のチャンネル「デュエチューブ」、ベーゴマ型のおもちゃ「BEYBLADE」専門のチャンネル「ベイチューブ」などを展開。Switch向けとして、オリジナルゲームソフト『カブトクワガタ』や漫画アプリ『小学館マンガアプリ コロコロコミック 2025』などの販売も行っている。
「重要なのは誰に、どんな価値を、どうやって届けるか」──そう話すのは、コロコロコミック編集部の小林浩一副編集長だ。8月27日、都内で開かれた受賞記念セミナーでデジタル戦略の裏側を明かした。
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