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「応募10倍」は本当に可能? 中小企業のSNS採用活用法(2/3 ページ)

就活生747人を対象とした調査では、選考に進む際に最も重視するのは「会社の雰囲気」であることが分かった。では、それを伝えるにはどうすれば良いのか。「求人広告」ではない“ある手法”が、今後の人材採用の鍵となるかもしれない。

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SNS運用とSNS広告の違いと使い分け

 「SNS運用」とは、日々の投稿を通じて企業の雰囲気や価値観を伝える取り組みを指す。一方「SNS広告」は、費用を投じて狙ったターゲットに効率的に情報を届ける手法だ。

 SNS運用では、Instagramのフィード投稿による画像発信や、リールでのショート動画、24時間限定で表示されるストーリーズなどの機能を活用することが多い。また、TikTokでは、15秒〜3分程度の短編動画やライブ配信の投稿が可能だ。こうした機能を活用することで、働く社員の姿や日常の様子をリアルタイムに発信し、企業の雰囲気を伝えることができる。さらに、企業の価値観や雰囲気を継続的に発信することで、長期的なブランディングにもつながる。

 一方、SNS広告の場合、Instagramではストーリーズやリール欄、関心のあるコンテンツを探す発見タブなどにコンテンツを表示させることができる。TikTokでは、アプリ起動時の画面やフォロー外の動画が流れてくるおすすめ欄、検索ページに表示されるようになる。

 SNS広告は年齢・地域・キーワードなどの条件を細かく設定できるため、求める人材に的確にアプローチできるのが大きな強みだ。通常の投稿が既存フォロワーやその周辺に届くのに対し、広告はSNSを利用している幅広い層にリーチでき、新たな応募者層の獲得や即時的な応募につなげやすい。また、SNS広告は通常の投稿と同様に、画像や動画によって社内の雰囲気やサービスの内容などを伝えられるため、ターゲットとなる人材に企業の思いを届けやすい。


Instagramでの投稿(左)と広告(右)。広告の場合、アカウント名の下に「広告」と入る(リソースクリエイション提供)

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