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「厳しい指導」→「パワハラ」とは限らない 上司が真に注意すべき“余計な一言”とは(3/3 ページ)
職場でのパワハラやセクハラを防止するために企業は何をすべきか――。日本ハラスメント協会代表理事の村嵜要さんに話を聞いた。
――ハラスメントを防止するために、これからの上司や組織が行うべき取り組みはありますか?
今の若い世代は、これまでの「指導の常識」になじまない価値観を持っていることが多いです。だからこそ、上司自身が変化を恐れず、自分のやり方を見直していく姿勢が求められます。
ハラスメントを防ぐには、ルール整備だけでなく、「文化づくり」が欠かせません。誰もが安心して働ける職場にするために、日々のコミュニケーションの中で「尊重」や「対話」を大切にする。その積み重ねが、組織全体の信頼性や魅力を高めていくと信じています。
村嵜 要(むらさき・かなめ)
ハラスメント専門家、日本ハラスメント協会代表理事。今話題のハラスメントをテレビの報道番組で解説。NHK『サタデーウオッチ9』、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』等に出演歴あり。『朝日新聞SDGs ACTION!』に解説記事を寄稿。協会では100万人を超えるビジネスパーソンのハラスメント外部相談窓口を統括。主催する『ハラスメント対策認定アドバイザー資格講座』は延べ500人以上が資格を取得している。
著書(共著)に高等学校家庭科の副教材『生活デザインガイド2024』(大修館書店)。
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