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面倒な「データ分析」をChatGPTで完結する方法【簡単に使えるプロンプト紹介】(1/2 ページ)

日次の売り上げデータを分析して、経営層へ報告する資料を作らなければならない……。そんなときは、ChatGPTにデータ分析を手伝わせることができます。

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この記事は、『生成AI最速仕事術』(たてばやし淳著、かんき出版)に掲載された内容に、かんき出版による加筆と、ITmedia ビジネスオンラインによる編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。


 ビジネスを行ううえで欠かせないデータ分析は、慣れるまではなかなか難しく時間がかかるもの。ですが、生成AIを活用すれば、前年同期比や上位10商品の構成比分析、月次推移の折れ線グラフなど基本的な分析だけでなく、改善策・施策アイデアやデータに基づくグラフの作成までしてくれます。


 日次の売り上げデータを分析して、経営層へ報告する資料を作らなければならない……。そんなときは、ChatGPTにデータ分析を手伝わせることができます。

 売り上げデータをExcelやCSV形式でChatGPTに読み込ませると、前年同期比や上位10商品の構成比分析、月次推移の折れ線グラフなど、基本的な分析を自動で実行してくれます。さらに、単なるデータの羅列ではなく、「A商品の売り上げが先月比120%と急成長している」といった具体的な気付きを文章で示してくれるため、状況把握が素早くできます。


写真はイメージ、ゲッティイメージズ

 以下は、日次・月次のデータ分析をChatGPTに依頼する際のプロンプト(要望や条件をAIに伝えるための指示文)のテンプレートです。固定部分はそのまま使い回し、可変部分にデータを貼り付けるだけでOKです。

【プロンプトの型:日次・月次のデータ分析】

以下の要件に沿って売上データの分析を行ってください。

# 条件(固定部分)

  • 商品ごとに売上合計を算出して(集計)
  • 月別の売上推移を折れ線グラフで表示して(グラフ化)
  • 今後の改善策や施策アイデアを考察して(示唆出し)

# 分析対象データ(可変部分)

{{ExcelやCSVファイルをアップロードするか、表をコピペする}}

 このようなプロンプトの型を使うと、たとえば下記のような回答が出力されます。

【回答例】

  • 集計結果:商品ごとの売上合計(上位)

以下は売上合計の多い順で並べた商品です:

商品名 売上合計(円)

サンドイッチ 139,050

ケーキ 117,500

パスタ 113,800

コーヒー 105,000

紅茶 95,400

  • 改善策・施策アイデア

以下のような観点での改善が考えられます:

1.売れ筋商品の強化

 →「 サンドイッチ」「ケーキ」は継続して人気。セットメニュー展開やバリエーション追加が有効。

2.曜日別・時間帯分析の導入

 → 日別ではなく曜日ごとの傾向や、ランチ・カフェタイムでの人気メニューを分析すると、販促が打ちやすい。

3.売り上げが低い日の要因分析

 → 売り上げが落ちている日が特定できれば、天気・イベント等の外部要因と照らして改善できる可能性あり。

4.定番×限定メニュー戦略

 → 安定的な人気商品(コーヒーなど)に、限定商品を併せて販売促進。


<『生成AI最速仕事術』P.152より>

 ChatGPTが売り上げデータを分析し、週次推移や商品カテゴリー別の分析、トレンド予測と具体的な示唆を提供しています。上記のプロンプトをそのままコピペし、必要に応じて「上位○商品の売上構成比」といった項目に変更し、貼り付けるデータも差し替えて利用する形がおすすめです。

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