月間リーチ2億人 Amazon Adsが変えるブランド広告の常識(1/3 ページ)
アマゾンジャパンはブランディング広告を拡大している。今回新たに3つの広告を発表。アマゾンの広告の強みは何なのか。
アマゾンジャパンは9月4日、日本初となる広告主向けのビジネスイベント「Amazon Japan Upfront 2025」を開催した。
2000年にAmazon.co.jpのWebサイトがローンチしてから、25周年の節目を迎えるアマゾンジャパン。ECプラットフォーム内での購買促進、いわゆる販促領域に軸足を置いてスタートした広告事業は、長年にわたって購入前の消費者にリーチする、ファネルの下流に向けたパフォーマンス広告が中心だった。
しかしここ数年で、ライブストリーミングサービスTwitchでの広告やFire TV広告が始まり、2025年4月からは日本でもPrime Video広告が始まるなど、広告宣伝領域の商品を大幅に強化。ファネルの上流に向けたブランディング広告を拡大し、認知から購買まで全てを網羅した「フルファネル広告」の提供が可能となったのである。
そして今回、Prime Video広告の新たなフォーマットとして「インタラクティブ動画広告」「インタラクティブポーズ広告」「FITO(ファーストインプレッションテイクオーバー)」の3種類が発表された。
今回は3つの新フォーマットの詳細を紹介するとともに、Amazon Adsが描く広告の未来像について聞いた。
月間平均広告リーチ数は2億人 Amazonの広告、効果はどうなのか
Prime Videoはプラス料金を支払えば広告なしで視聴できるが、ほとんどのユーザーは従来通りPrime会員の特典として広告付きプランを選択しており、グローバルの月間平均広告リーチ数は2億人以上になるという。
また、日本に限れば、Prime Video視聴者のうち93%が月に1回Amazonで買い物をしており、それ以外に比べて広告商品を購入する確率は33%高く、有名ブランドの購買意欲も22%高い傾向にあるというデータも示された。
「『視聴者ファースト』の広告体験こそが、より高いエンゲージメントと優れた広告効果を生み出す」と語るPrime Video Vice President & Head of Global Advertising ジェレミー・フェルファンド氏は、広告のプロダクト開発において、次の4つの原則を大切にしていると明かした。
1.一貫性
──唐突で不規則な広告は視聴者に違和感やストレスをもたらす。広告フォーマットに一貫性を持たせることで、視聴者に安定した広告体験を提供していく。それが結果的に、ブランドメッセージの浸透へとつながる。
2.多様性
──同じ広告の繰り返しは視聴者にとってストレスになる。バラエティに富んだ広告を表示することで、広告疲れを防ぐことができる。
3.関連性
──購入までの過程におけるさまざまな消費者イベントや行動を集約した数兆件規模のデータ(=シグナル)と、視聴しているコンテンツのジャンルや番組の特性などの文脈を掛け合わせ、視聴者にとって関連性の高い広告を届けられる。
4.統合性
──広告とコンテンツを融合させ、視聴体験の一部に組み込まれるようなシームレスな広告体験を提供する。
とはいえ、いくら素晴らしい広告テクノロジーや広告フォーマットがあっても、Prime Videoに魅力的なコンテンツがなければ、その真価を発揮することはできない。そのため、フェルファンド氏は「私たちの目標はPrime Videoを“最初に選ばれるエンターテインメントの場”にすることだ。高品質なコンテンツと、ていねいに組み込まれた広告体験によって、視聴者の満足度と広告効果の両立を実現していく」と強調する。
では、今回発表された3つの新フォーマットには、こうした思想がどのように反映されているのだろうか。次に詳しく見ていこう。
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