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リニア「品川−名古屋間」全駅の着工出そろう JR東海「一日も早く開業に」(1/2 ページ)

JR東海は18日、リニア中央新幹線の山梨県駅の建設工事契約を結んだと発表した。

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産経新聞

 JR東海は17日、リニア中央新幹線の山梨県駅(甲府市、中央市)の建設工事契約を結んだと発表した。今年度内の着工を目指し、工期は2031年の12月10日まで。これで品川−名古屋間全駅での着工が実現する。静岡県が工事を認めず計画の遅れの主因になっている静岡工区でも、同県とJR東海の協議は着々と進んでおり、「27年以降」としている開業目標時期の具体化が待たれる。

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走行試験を行うリニア中央新幹線の試験車=山梨県笛吹市(渡辺浩撮影)

 JR東海によると、契約締結日は17日。今後は着工に向け、詳細な計画作成や地元住民への説明などを進める方針。JR東海関係者は「全ての駅で着工にめどがついた。一日も早く開業にこぎつけたい」と話す。

 リニアを巡っては、品川−大阪間のうち先行開業を目指す品川−名古屋間(総延長約286キロ)で、沿線の神奈川、山梨、長野、岐阜の各県に駅を設置する計画だ。品川−名古屋間の用地取得率は既に9割近くに達しており、工事で生じる残土も全体量の約8割が受け入れ先が決まっている。

 しかし、水資源や南アルプスの生態系などへの影響を懸念する静岡県が、県内工区(8.9キロ)の着工を認めておらず、計画全体の遅れにつながっている。JR東海は当初の目標だった27年開業を取り下げ、現在は時期を明示していない。

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