利用されない指定席券売機 やっぱり「駅の窓口廃止」は間違っている:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/6 ページ)
インターネット予約のおかげで、新幹線の移動はとても便利になった。交通系ICカードと予約情報をひも付ければきっぷは不要。しかし便利なのは移動が新幹線で完結する場合だけで、在来線を乗り継いだり、一筆書き経路では窓口がないとお手上げだ。ところがその窓口が激減している。
インターネット予約のおかげで新幹線の移動はとても便利になった。会員情報として交通系ICカードを登録し、予約情報をひも付けるときっぷは不要。自動改札を通って、乗車して、下車して、自動改札を通れば移動完了だ。
最近は、JR東海の予約サービス「EXアプリ」を開いたら、新型車両「N700S」を使用する列車がマークで明示されるようになっていた。
「N700S」はビジネス向け普通車「S Work 車両」に1.5人掛け「S Work Pシート」を備えているほか、車内Wi-Fiサービスも強化されている。従来は列車一覧表ですべて「N700系」とくくられていた。「N700Sマーク」があれば、ビジネスパーソンも安心だ。もう「当たり外れ」はない。JR東日本も「新幹線eチケットサービス」があって発券不要。ビジネスパーソン向け車両「TRAIN DESK」がある。
オンライン予約は便利だ。しかし便利なのは、移動が新幹線で完結する場合だけだ。そこに在来線が絡むといきなり不便になる。新幹線の特急券+乗車券とは別に在来線分を買うと、かなり割高になる。目的地まで新幹線と在来線を乗り継ぐ場合、たいていは発駅から着駅まで通しで買うと運賃が安くなる。だから新幹線と在来線をまとめて買いたい。
ところがJR東日本の「えきねっと」、JR西日本、JR東海、JR四国などが採用する「e5489」などで在来線を予約すると発券が必要だ。発券できる駅が少ないし、JRの事業エリアを越えると発券してくれない。
一筆書き経路だったりすれば窓口がないとお手上げだ。窓口で係員に相談した方がいい。ところがその窓口が激減している。
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