なぜ駅名に「新」が付くの? 新横浜、新大阪、新神戸など:経済の「雑学」(1/5 ページ)
新幹線だけでなく、在来線や私鉄にも「新」が付く駅名は多い。中には意外な場所にも新が付く駅はある。なぜそれらの駅には新が付くのか。
新幹線の駅名には「新」が付くものが多い。東海道新幹線の開業当初からある駅を挙げても、「新横浜」「新大阪」がある。横浜駅と大阪駅という都市部の中心駅があるものの、そこを通ることができずに新駅をつくることになった。新しいターミナルという意味を込めて「新」の字を付けたと考えられる。
新幹線にはこのパターンの駅名が多い。
新幹線開業後も増える「新」駅
わざわざ「新」を付ける新幹線の駅は、その地域の中心となってほしいという願いが込められ、ある程度利用者が増えることも想定しているのだろう。新幹線の駅ができたら、多くの人に利用してほしいと願うのは駅を設ける側の心情としても理解できる。
東海道、山陽、九州方面の「新」駅を見てみよう。「新富士」は静岡県富士市の新たな中心駅として、多くの人に利用してほしいという思いから駅名が付けられた。ただ、事情により想定したほどの利用者が確保できない状況となってしまった。
山陽新幹線は「新」の付く駅名が多い。「新神戸」は兵庫県神戸市の新たな中心駅としての利用を期待してこの名が付いた。地下鉄などで神戸市の中心部に移動できる。
「新倉敷」はJR西日本山陽本線にもともと駅があり、山陽新幹線の開業前は「玉島」という駅名だったが、新幹線が通ることで利用者を増やす(イメージを一新する)目的でこの名前が付いた。
「新尾道」は山陽新幹線が開業してから年月が経った1988年に新駅として開業した。「新岩国」は山陽新幹線開業時に設けられた。市街地の岩国駅ではなくこの地に新しくつくることにした。
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