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もはや東京郊外ではない!? 関東の鉄道新線は「県都」に向かう:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/5 ページ)
東京都市圏も大阪都市圏も鉄道新線計画が多く、そのほとんどが通勤路線だ。東京の周辺都市は、鉄道の発達とともに「東京通勤圏」として発展してきた。しかし近年の鉄道構想は「県都通勤圏」の充実にあるようだ。神奈川県、埼玉県、茨城県、栃木県の県都アクセス路線構想を俯瞰(ふかん)してみた。
東京都市圏も大阪都市圏も鉄道新線計画が多く、そのほとんどが通勤路線だ。短時間に大人数を運ぶという鉄道の本来の役割に沿っている。
大阪都市圏の鉄道建設は「関西空港アクセス」と「夢洲」がキーワードになっている。どちらも鉄道の需要が見込まれるところだ。東京都市圏も「羽田空港アクセス」がキーワード、そしてもうひとつは「県都アクセス」だ。
東京の周辺都市は、鉄道の発達とともに「東京通勤圏」として発展してきた。しかし近年の鉄道構想は「県都通勤圏」の充実にあるようだ。神奈川県、埼玉県、茨城県、栃木県の県都アクセス路線構想を俯瞰(ふかん)してみると、各県が「東京経済の依存」から脱却し、「県内経済」の活性化、そして東京都や他県からの人口流入を狙っているようにも見える。
県都、宇都宮で開業予定の「芳賀・宇都宮LRT」。LRTはライトレールトランジット、次世代路面電車を指す。開業記念サイトでは開業日までのカウントダウンが行われている(画像は2023年7月27日現在のもの。出典:宇都宮市、芳賀・宇都宮LRT開業記念サイト)
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