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不人気部屋が人気部屋に! なぜ「トレインビュー」は広がったのか:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/8 ページ)
鉄道ファンにとって最高の「借景」が楽しめるトレインビュールーム。名が付く前は、線路からの騒音などで不人気とされ、積極的に案内されない部屋だった。しかし鉄道ファンには滞在型リゾートとなり得る。トレインシミュレーターや鉄道ジオラマなど、ファンにうれしい設備をセットにした宿泊プランも出てきた。
楽天トラベルはこのほど、「トレインビューが楽しめる人気の宿ランキング」を発表した。2021年4月1日から22年3月31日までの1年間で、「トレインビュー」「鉄道好き」「鉄道ファン」のいずれかのキーワードを含む宿泊プランの宿泊人数×宿泊日数の総計を算出したという。
こんな集計結果を出せるところがホテル予約ポータルサイトの面白いところだ。宿泊利用者の参考になるだけではなく、ホテル側も宣伝になる。いまやほとんどのホテルが自前のサイトを持ち、直接予約も可能だ。しかし他社との比較優位は表現できない。そこで予約ポータルサイトとしては、このような企画発表で存在感を示している。
まずは報道発表のランキングを紹介する。
- 1位:博多駅徒歩6分「静鉄ホテルプレジオ博多駅前」
- 2位:東京駅徒歩1分「ホテルメトロポリタン丸の内」
- 3位:西武新宿駅直結「新宿プリンスホテル」
- 4位:旭川駅徒歩2分「ホテルWBFグランデ旭川」
- 5位:京都駅徒歩1分「都シティ 近鉄京都駅」
報道資料では都道府県となっているところを最寄り駅にしてみた。公式サイトの表示にしたがったけれども、徒歩1分は直結とほぼ同じ。駅につながる建物だ。鉄道ファンなら駅名を見ただけで、路線や列車を想像できる。
博多駅・東京駅・京都駅は新幹線が見えるし、新宿はJR東日本の在来線が集結する。西武新宿駅は線路が建物の北側にあり、プラットホームに屋根があるから見えづらいかもしれない。旭川駅はJR宗谷線と富良野線だ。運行本数は少ないけれど、富良野線の列車が忠別川を渡る景色は見どころだろう。
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