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赤ウインナーからの転換点 日本ハム「シャウエッセン」40年の軌跡(2/3 ページ)
1985年発売の日本ハム「シャウエッセン」は、赤ウインナー主流の時代に登場し大ヒット。40年を経て売上800億円、次は「夕食の定番」を目指す。
そこで、こだわりの味を知ってもらおうと、これまでカットして出していたスーパーの試食販売を1本丸ごと提供に変更。パリッとした食感がウリだが、「美味なるものには音がある!」と流したCMも当たった。ウインナーは60億円の売り上げでヒットとされた当時、初年度に100億円を超え、翌86年度には260億円の大ヒットとなった。
右肩上がりだった売り上げが伸び悩んだ時期もあった。発売当時に30代だった主要な購入層が発売から35年目の2019年には50〜60代が約6割と高齢化したからだ。
このため焼かずに3分間ゆでて調理、切ってはならず、味を変えてはならないといった社内の不文律を見直し、それまで控えるよう包装に記していた電子レンジ調理を解禁。初のフレーバー商品としてホットチリ味なども同年に投入した。「シャウエッセンは、手のひらを返します。」と公式サイトに載せてSNSなどでも大きな話題を呼び、19年度は売り上げも過去最高の720億円に達した。
発売から40年を経て、24年度は800億円を達成。20年からはシンガポール向けに海外輸出を始め、30年度には国内外で1千億円の目標を掲げる。
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