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レーシックしたおじさんが、なぜ「伊達メガネ」? 4万円を超えるのにバカ売れ アイウェア市場の新トレンドを探る(2/5 ページ)
国内アイウェア市場は横ばいが続くが、若者からの支持を集める注目領域がある。大手の取り組みなどとともに、現状を解説する。
「度なし商品」の構成比が高まっている
下記の図は、眼鏡ブランドのZoffを展開するインターメスティック社の直近3年間の国内事業売上高と、サングラス売上の推移です。国内事業の伸び以上にサングラスが伸びています。
2022年度に22億5300万円だったサングラスの売り上げは2023年度に38億3900万円、2024年にはさらに47億7100万円とわずか2年で倍増し、今や同社の売上構成比の10.8%にまで拡大しました。サングラスや伊達メガネは、眼鏡小売店にとって欠かせないアイテムになり始めています。
国内大手眼鏡チェーンのJINSでも、7月のサングラスも含めた度なし商品の売上構成比が26%となり、前年同月から9ポイント上昇しています。
背景にあるのは、さまざまな業界や人への広がり、客層の拡大です。現場工事などの屋外作業が多くある仕事では、ファン付き作業服がかなり浸透しましたが、最近では現場作業時にサングラスを着用することを決めた企業も出てきました。
関西の中林建設では、作業員の眼疾患の予防、目の疲労軽減など健康を守り、まぶしさを抑えることで視認性・安全性を担保するためにサングラス着用を始めています。
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