2015年7月27日以前の記事
検索
連載

レーシックしたおじさんが、なぜ「伊達メガネ」? 4万円を超えるのにバカ売れ アイウェア市場の新トレンドを探る(4/5 ページ)

国内アイウェア市場は横ばいが続くが、若者からの支持を集める注目領域がある。大手の取り組みなどとともに、現状を解説する。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

近年は韓国発のブランドがトレンドの発火点に

 夏の強烈な陽射し、推し活の広がりなどによってサングラスや伊達メガネが新たな注目商品として浮上してきました。さらに女性の間では「メークよりも手軽に顔の印象を変えられる」ということで伊達メガネをつける人も増えています。レンズを外してフレームだけを付ける若者も出てきました。

 レンズがあると写真を撮った際に光が反射するので嫌だとか、長いつけまつ毛がレンズに当たって邪魔とかいろいろな意見もありますが、レンズなしという従来の価値観からすれば「それって眼鏡なのか?」というものも、今や普通のアイウェアアイテムとして認知されているのです。

 このような眼鏡のファッション化、伊達メガネのトレンドは日本ではいつごろから始まったのでしょうか。1990年代から伊達メガネは存在しましたが、代官山眼鏡工房によると、それに火が付いたのは2000年初頭ぐらいからといわれています。

 キムタクやジョニー・デップを中心にさまざまな有名人が伊達メガネをかけるようになり、それをマネしたいファンが伊達メガネを買うようになって広がっていき、2020年以降は一般人がSNS上でファッション感覚で眼鏡をかけて写真を投稿するようになりました。

 特にこの数年、ファッショングラス(ファッションでつける眼鏡)という新しいジャンルを作ったブランドが「ジェントルモンスター」です。2011年にスタートしたこのブランドは、韓国のIICOMBINED(アイアイコンバインド)が運営しています。世界14カ国の主要都市で80店舗ほどのフラッグシップストアと200店舗以上の小型店を展開しています(2025年6月時点)。

 日本では2023年にうめだ阪急で店舗を出してから、2024年に東京青山フラッグシップストア、この8月にも銀座にフラッグシップストアを出店しました。青山も銀座も、巨大なオブジェが店内に置いてあり、目立っています。


ジェントルモンスター銀座フラッグシップストア(筆者撮影)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る