インタビュー
「伝わる資料」の作り方 アイデアに詰まったときの打開策は?(1/3 ページ)
1人でプレゼン資料を作成していて、アイデアに詰まった経験を持つビジネスパーソンも少なくないだろう。そんなときの打開策を紹介する。
資料作成はビジネスパーソンの必須スキルの一つだ。今回「伝わる資料の作り方」について、一般社団法人プレゼンテーション協会代表理事の前田鎌利さんに話を聞いた。
――プレゼン資料を作成する前に意識すべきことはありますか?
資料作成の前にまず行うべきは「誰に」「何を」「どうしてほしいか」というゴール設定です。この3つが曖昧(あいまい)なままスライドを作り始めてしまうと、情報が散らかり、伝わる資料にはなりません。
例えば、社内向けなのか、上司に報告するのか、それともクライアントに提案するのか。同じテーマでもターゲットによって構成は大きく変わるはずです。
そのうえで、私は1スライド=1メッセージを基本にしています。言いたいことを1枚で完結させることで聞き手が迷わず理解できる。これが伝わる資料の第一歩だと考えています。
――構成を考える際、どのような手法を使っていますか?
私が多用しているのは課題解決型の構成です。
- 課題は何か
- 原因はどこにあるか
- どう解決するか(提案)
- その結果、どんな効果があるか
この4つの要素を最初に設計図にまとめ、それをベースにスライドへ落とし込んでいきます。こうすることで、全体がストーリーとしてつながり、聞き手に納得感を与える構成になります。
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