インタビュー
「24時間・完全セルフ」大阪のうどん店、オープン3年でどうなった? 売上半分でも4つの成果(2/5 ページ)
大阪の豊中市に誕生した、24時間セルフのうどん店「惑星のウドンド」。オープン3年で売り上げはどうなったのか……。
3人に1人が何も食べずに退店
ところが、無人化に踏み切った直後から来店数は減少した。齊藤氏によると、仕組みを理解できないためか、何も食べずに帰る人も3〜4割に上ったという。
収益は少しずつ下がり、最終的には1日25〜30食まで落ち込んだ。赤字になる月もあったという。
その後、客足は少しずつ回復し、現在は1日40〜50食を維持。オープン当時より電気代などは上がったものの、損益分岐点である1日30〜35食は維持している。
来店数が増加した要因として、利用客層の変化が挙げられる。LINE決済のデータを見ると、20〜30代が半数以上を占めるようになり、若年化が進んだ。齊藤氏は「オープン時はメディアの露出が多く年齢層は高かった。無人化後は口コミやSNSで若年層における認知が広がった」と分析する。
売り上げは当初目標の半分程度にとどまっているが、無人化したことで業務負担は減少した。1日の作業時間は朝の約40分のみで、清掃や補充など最小限の業務で運営できている。週に一度、麺をゆでる釜に薬品を入れるなどの大掃除を行なうが、1時間半程度で完了している。
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