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大阪のオフィス街・淀屋橋が一大観光地に? 展望施設が生む“人流と価値”の方程式(2/3 ページ)

大阪のオフィス街・淀屋橋が、大変貌を遂げつつある。2025年夏、御堂筋沿いに新たに開業した大型再開発ビル「淀屋橋ステーションワン」。最上階に設けられた新たな展望施設は、街の滞在価値を高め、ビジネス街の“観光資産化”を後押しする可能性を秘めている。

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オフィス街の絶景スポット その眺めは……?

 早速、開業直後の「淀屋橋スカイテラス」(以下、スカイテラス)に足を運んでみた。

 スカイテラスが設けられているのは、淀屋橋ステーションワンの30階部分。淀屋橋駅からステーションワン地階に入ると、すぐ左手に高層階にアクセスできるエレベーターが目に入る。展望施設のみ無料で利用するのは少し気が引けるのだが、エントランスには分かりやすい「YODOYABASHI Sky Terrace」の看板が光っており、「誰でもウェルカム」な姿勢に安心させられる。


淀屋橋駅に直結するステーションワンの地階エントランス。「猿田彦珈琲」をはじめ、サラダ店やスイーツ店などが出店する。スカイテラスへのエレベーターは左側にある「YODOYABASHI Sky Terrace」の看板が目印(写真:若杉優貴)

 30階に上がり、エレベーターホールからスカイテラスに出ると、そこに広がったのは視界いっぱいに広がる大阪の街並みだ。展望施設の高さは約150メートルで、展望できるのはおもに東・西・北方面(南側の大部分は店舗)。

 東側は大阪城や生駒山方面、北側は梅田から中之島のオフィス街や千里・箕面方面、西側はベイエリアや神戸市、さらには淡路島まで望め、そして全方向に渡って「水都」とも呼ばれる大阪を象徴する存在である土佐堀川や堂島川の流れを楽しむことができる。

 人気の展望スポットとなっているあべのハルカスや通天閣などからは、こうした大阪らしい「高層ビルと水辺が共存する街並み」を眺めることは難しく、まさに「唯一無二の絶景」だ。スカイテラスの営業時間は午前10時から午後11時までで、夜景もゆっくりと楽しめる。


淀屋橋スカイテラスから北東側、梅田から中之島方面の眺め。再開発が進むエリアの今を一望することができる。高層ビルと水辺が共存する街並みは水都・大阪を象徴する風景だ(写真:若杉優貴)

淀屋橋スカイテラスから北正面に見える新御堂筋の高架道路もミニチュアのよう(写真:若杉優貴)

淀屋橋スカイテラスから東側の景色。右側にはOBPの高層ビルや大阪城公園、左側には門真市にある府立東和薬品RACTABドーム(なみはやドーム)の姿も(写真:若杉優貴)

淀屋橋スカイテラスの西側には阪神高速湾岸線、その奥には大阪湾と神戸の街並み。手前に見えるヘリポートはツインタワーの相方・淀屋橋ゲートタワーの屋上だ(写真:若杉優貴)

夜の淀屋橋スカイテラス。大部分には屋根が設置されていない。オフィス街の真ん中でこの雰囲気は唯一無二。椅子も設置されており、腰を下ろして景色を見ることができる(写真:若杉優貴)

淀屋橋スカイテラスの東側、天満橋・京橋方面の夜景(写真:若杉優貴)

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