ロート製薬「週休3〜4日制」、来年4月から開始 給与や福利厚生はどうなる?
ロート製薬(大阪市)は10月20日、週3日または週4日の勤務を基本とする勤務制度「ビヨンド勤務」を導入すると発表した。同制度は社員の発案から誕生したもので、2026年4月から運用を開始する。
ロート製薬(大阪市)は10月20日、週3日または週4日の勤務を基本とする勤務制度「ビヨンド勤務」を導入すると発表した。同制度は社員の発案から誕生したもので、2026年4月から運用を開始する。
給与や福利厚生はどう設計する?
ビヨンド勤務は、週3日または週4日の勤務を基本とし、残りの日数を複業や社会活動、資格取得などに活用できる勤務形態だ。勤務時間と業務量、給与は勤務日数に応じて5分の3または5分の4に設定・算出。福利厚生と評価制度は週5日勤務の社員と同等としている。
ビヨンド勤務は、社外での複業経験を持つ社員を中心としたチームの提案から誕生した。「成長意欲はあっても、時間や環境の制約により挑戦しにくい」という課題解決のため、制度化に至ったという。
同制度を提案した社員は「複業として、異なる規模や事業フェーズ、文化を持つ組織で働き、ロート製薬の仕事だけでは出会えなかった人や価値観に触れることができた。本業においても考え方や判断軸のバリエーションが広がり、自身の成長やウェルビーイングを高めることにつながっている。この経験から『働く人の挑戦をもっと後押ししたい』と思い、ビヨンド勤務を提案した」とコメントしている。
ロート製薬はこれまで「社外チャレンジワーク(複業制度)」「リスキリング休職制度」「社内起業家支援制度『明日ニハ』」など、さまざまな働き方制度を導入している。同社はビヨンド勤務について「導入済みの働き方制度をさらに発展させるもの」とし、「社員が自らの意思で働き方を選択し、得た経験や知見を会社・社会に還元していくことを目指す」としている。
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