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相次ぐモバイルバッテリーの発火 粗悪品を抑え込めるか :アンカーも52万台自主回収(2/4 ページ)
リチウムイオン電池を内蔵したモバイルバッテリーが発火・発煙する事故が相次いでいる。背景の一つが、ネット通販を介した低品質な海外製品の普及だ。
過充電、衝撃に注意
リチウムイオン電池は、リチウムイオンが正極(プラス極)と負極(マイナス極)の間を移動して充電と放電を繰り返す電池。小型で軽く、ためられる電気の量が多いため、スマートフォンなどのモバイル機器の普及につながった。
ただ過剰な充電や放電、衝撃などに弱く、適切に管理する必要がある。破損したり変形したりすると内部の物質が化学反応を起こし、発火することがある。
リスクは衝撃だけではない。近畿大産業理工学部の春田正和准教授(エネルギー材料)は「高温にさらされることでも劣化し、燃えやすくなる」と指摘する。
消費者庁によると、リチウムイオン電池が発火するなどした事故は令和2〜6年度に計約2350件あったとみられる。
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