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食べ放題で「元を取ろう」とする客だけじゃない! 成長続ける「しゃぶ葉」が銀座に出店 “食のテーマパーク”が描く次の一手:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/4 ページ)
しゃぶ葉が銀座に初めてグローバル旗艦店を開店させたが、そこにある狙いとは?
海外展開時にもグローバル旗艦店の内装を応用
グローバル旗艦店の京町家風の内装は、今後進出を予定しているインドネシアやフィリピンなどの海外店舗でも採用されることとなっている。
しゃぶしゃぶチェーンには、ワンダーテーブルの「モーモーパラダイス」やコロワイドの「しゃぶしゃぶ温野菜」などがある。グローバル旗艦店と位置付けられた店舗は少ないが、モーモーパラダイスは2016年に旗艦店である歌舞伎町店を大幅リニューアルし、洗練された和テイストの店舗に刷新。現在は世界で70店舗以上を展開する国際ブランドに成長している。
しゃぶ葉のグローバル旗艦店は、すかいらーくグループとしてのさらなる海外展開を見据えた試金石となる店舗といえる。今後、この店舗が、どれほどの人気を集められるのか。その成果が、しゃぶ葉の世界戦略を占う指標となるだろう。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。著書に『なぜ駅弁がスーパーで売れるのか?』(交通新聞社新書)など。
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