インタビュー
ローソンの「よくばりスイーツ」20万個を突破、なぜ“週末だけ”販売するのか(1/3 ページ)
ローソンの週末限定スイーツ「よくばりスイーツ」が累計20万個を突破した。重量感のあるサイズで男性客にも支持され、週末に最適化した販売戦略が売り上げを後押ししている。
ローソンが10月3日から発売した「よくばりスイーツ」が好調だ。金〜日曜日のみ店頭に納品される週末限定のスイーツシリーズとして、累計20万個を販売している(10月24日現在)。毎日の品ぞろえを強みとするコンビニが、なぜ週末だけに絞って展開しているのか。
「よくばりスイーツ」は、ティラミス、クリームケーキ、モンブラン(いずれも538円)、カラフルケーキ(621円)の4商品を展開する。価格は通常のコンビニスイーツより高めで、いずれも12.8センチ×12.8センチの容器を使用し、ひと目で大きさが分かるサイズ感だ。
販売を週末に絞った理由は、購買データの傾向にある。詳細の数字は非公開だったが、ローソンによると、週末におけるスイーツの売り上げは平日を上回るという。「自分へのご褒美」として、平日より付加価値の高い商品を選ぶ心理が働きやすいようだ。
毎日の納品が当たり前のコンビニで「週末限定」の制約をかけることは、機会損失にもつながりかねない。しかし、平日とは異なる購買心理が働く週末に最適化した商品を投入することで、より大きな需要を取り込めると判断した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
なぜローソンのクレーンゲームが増えているのか 3年で852店舗、なるほどの理由
ローソンの店内クレーンゲームが好調だ。2022年に京都の店舗から始まった取り組みは、3年で852店舗に拡大し、売り上げは目標比150%を達成。観光地や地方での集客効果も高く、ついで買い促進にもつながっている。
ローソンの「2500〜3000円」車中泊、結果は?
ローソンは千葉県7店舗で車中泊施設「RVパーク」の実証実験を開始した。24時間営業の強みを生かし、家族連れやペット連れの利用が好調。今後、問題点を確認しながら、新しいビジネスモデルとして成長させていく。


