ニュース
氷結、午後の紅茶で「モッタイナイ!」を解決 キリンが意気込む「年間250トン削減」のインパクトとは(1/3 ページ)
キリンビールとキリンビバレッジは、規格外で廃棄予定だったふじりんごを活用した「キリン 氷結mottainai ふじりんご」と「キリン 午後の紅茶 mottainai ふじりんごティー」と発売する。フードロス削減と農家支援につなげる狙いだ。
キリンビールは11月18日、期間限定チューハイ「キリン 氷結mottainai ふじりんご」を全国で発売する。生産者が直接商品を販売できる通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンと協働し、規格外で廃棄予定だった長野・青森県産の「ふじりんご」を活用する。フードロス削減と農家支援につなげる狙いだ。
さらに12月2日には、キリンビバレッジの「キリン 午後の紅茶」ブランドからも、同様に規格外のふじりんごを活用した期間限定商品「キリン 午後の紅茶 mottainai ふじりんごティー」を全国で発売する。
両ブランドが同一コンセプトの商品を発売するのは初めてで、キリングループ横断の「モッタイナイ!を、おいしい!に。プロジェクト」として展開する。
ビビッドガーデンの調査によると、近年、猛暑暖冬などの気候変動により規格外品が増加傾向にある。氷結ブランドでは2024年5月から、規格の問題で廃棄される予定の果実を「モッタイナイ果実」と位置付け、商品を展開してきた。売り上げ1本につき1円を、日本の果実農家支援のために寄付している。
9月末までのシリーズ累計では約480人の農家が協力し、約86トンのフードロス削減を達成。寄付金総額は約2300万円に上る見込みだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
キリン、「規格外すいか」活用チューハイ フードロス削減と農家支援両立へ
キリンビールは規格外「尾花沢すいか」を用いた「氷結mottainai」を期間限定発売。フードロス約16トン削減と果実農家支援を両立するCSV活動の一環として展開する。
企業のサステナビリティの取り組み、生活者に「自分の話」にしてもらう方法は? JERA・味の素の事例で解説
企業のサステナビリティの取り組みを、生活者に「自分の話」にしてもらう方法はあるのだろうか。
