キリン、「規格外すいか」活用チューハイ フードロス削減と農家支援両立へ

キリンビールは規格外「尾花沢すいか」を用いた「氷結mottainai」を期間限定発売。フードロス約16トン削減と果実農家支援を両立するCSV活動の一環として展開する。

[岡安太志，ITmedia]

　キリンビールは6月17日、期間限定チューハイ「キリン 氷結mottainai 尾花沢すいか」を全国で発売する。規格外で出荷できなかった果実を活用し、フードロス削減と日本の果実農家支援を両立させる狙いだ。21万ケース（350ミリ缶換算）の販売目標を掲げる。

キリンビールは6月17日、期間限定チューハイ「キリン 氷結mottainai 尾花沢すいか」を全国で発売する（提供：キリンビール、以下同）

　同社のCSV活動の一環である「キリン 氷結mottainai」シリーズの第3弾となる。今回は、夏が旬の山形特産「尾花沢すいか」のうち、果肉が柔らかくなった「ウルミ果」や、空洞化、形の悪さなどの理由で廃棄予定だったものを使用する。この取り組みにより、尾花沢すいか約2000個分にあたる約16トンのフードロス削減を目指している。

キリン 氷結mottainai 尾花沢すいか（オープン価格）

　商品の売り上げ1本につき1円を、日本の果実農家支援のために活用する。同シリーズは2024年に始まり、これまでに横浜特産「浜なし」約3万4000個、高知県産「ぽんかん」約31万個のフードロス削減を実現しているという。