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デキる社員ほど壊れてしまう? 上司が知らない「3つの過度」デキる上司がデキる部下を潰す(1/6 ページ)

「デキる社員」が育っても辞めてしまう――そんな会社は少なくない。飛躍的に成長し続ける企業と、伸び悩む企業の違いはどこにあるのか。社員の心身不調、上司との距離感、過度な負担――その構造を解き明かす。

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この記事は、書籍『デキる上司がデキる部下を潰してしまう。はなぜ起こるのか?』(前田康二郎/クロスメディア・パブリッシング)に、編集を加えて転載したものです。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。

 「うちの会社はお陰様で黒字経営ではあるのですが、飛躍的にはなかなか伸びなくて……」という経営者の方々の悩みをよくうかがいます。そこでなぜそのような状態になっているのか、飛躍的に伸び続けている会社とそうでない会社とでは何が違うのかを調査した結果「社員の離職」に理由の一端がありました。

 飛躍的に伸び続けている会社には、ヒットメーカーと呼ばれる名物社員や、営業のエース社員、法律や財務などの知識に長けたバックヤードのエース社員などの「デキる社員」がたくさんいます。「デキる社員」が数多く在籍している会社はその社員が担当しているものも売れ、利幅も高く管理されています。だから常に売れ続け、利益も出し続けています。

 一方、伸びそうで伸びない会社を調査してみると、「デキる社員」を育成するシステムや土壌は整っているのですが、デキる社員が育っては辞め、そしてまた育っては辞め、を繰り返していました。

 「数字を作れる社員」や「数字を守れる社員」などの「デキる社員」が育つには育つのだけれど、結局さまざまな理由で職場から離脱してしまう。だから連動して売り上げや利益が伸びては下がり、また伸びては下がり、を繰り返していたため「伸びそうで伸びない会社」になっていたということです。

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