なぜデキる部下は潰れるのか? 働き方改革でも止められない「自己追い込み」のワナ:デキる上司がデキる部下を潰す(4/4 ページ)
デキる部下ほど自らを追い込み、心身を壊すケースが後を絶たない。働き方改革やハラスメント対策では防げず、上司の適切な距離感や休息指導が成長と健康の両立には不可欠である。
「横から目線」で一緒に解決案
また、自分のような実績のある人間から「どうしてできないの?」と言われてしまったら相手も逃げ道がなくなりメンタルをやられてしまうだろう、と思ったのではないでしょうか。そして「自分が重ねてきた努力は、自主的にやってきたもので、他人に強制できるものではないし、同じ努力を他人に求めても普通の人は途中で潰れてしまうだろう」と思ったのかもしれません。
ただ実際は、実績のある人が指導をして、指導を受けた人が成長するケースも多々あります。成果を出した人と実際に一緒に過ごせる時間というのは、成果を出したいと願っている人たちにとってはこのうえない経験です。
「この人の行動をまずはできるところまで真似てみよう」「確かにすごい結果を出している人だけど、同じ人間なのだから、自分にもできるかもしれない」と、励みやモチベーションの向上に確実につながります。
そして指導をする際には、「私のように」ではなく「あなたの場合は」というように、相手を主役にして、「もし私がそっくりそのまま今のあなたの実力だったら、こういうことをするかな。あとは……」など、「横から目線」で一緒に解決案をいくつも考えることで、上から目線や強めの指導を避けることができます。
目標となる人がいたほうが、成長のイメージがしやすい
(1)実績のある人が身近にいない場合:成功のイメージが湧きにくく、自分には無理かも、と思ってしまう
(2)実績のある人が身近にいる場合:成功のイメージがわきやすく、自分にもいつか可能かも、と思える
著者プロフィール:前田康二郎
流創株式会社代表取締役。数社の民間企業にて経理業務を中心とした管理業務全般に従事し、2008年に経理部長としてIPOを達成。その後中国・深センに駐在。現地法人の設立、内部統制業務などに携わった後、2011年に独立。独立後はリーマンショック後、経営難に陥っていた企業の経営再建案件等に従事。実際に会社の組織へ入り、実務面を中心とした組織全体の業務改善や計数チェックを行うと同時に、経営者や従業員へ、経理的視点から見た、黒字化に必須な「経理的マインドセット」の指導を実施。数字を意識した行動に会社全体が変わることで業績も変わり、黒字化を達成し、自走できる組織へと改善させている。現在は、ベンチャー企業、IPO準備企業等の顧問、社外役員なども兼務している。
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