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1人で30枚購入する人も…… ワークマン、リカバリーウエア市場に“低価格”で殴り込み 後発から業界トップを狙えるか?長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/4 ページ)

ワークマンが低価格のリカバリーウエアを本格展開し始めた。後発組として業界トップを狙えるのか……?

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新興勢力も存在感

 TENTIAL(テンシャル)も有名だ。9月12日には、JR高輪ゲートウェイ駅前の新しい商業施設「ニュウマン高輪」に新店舗をオープンしている。


ニューマン高輪のオフィシャルストア(出所:同社公式Webサイト)

 同社は2018年創業で、今年2月28日に東証グロースへ上場。2025年1月期の売上高は約128億円、経常利益は約14億円だった。

 主力商品である「BAKUNE(バクネ)」は累計販売枚数100万枚を突破した。パジャマの一種で、特殊繊維の遠赤外線効果により血行を促進し、疲労回復や筋肉のハリ・コリの軽減が期待される。肩や腕周りには睡眠に特化した独自の縫製を施し、寝返りもスムーズに行える設計となっている。


バクネ スウェットシリーズ、メンズ(出所:同社公式Webサイト)

 また、腹筋を鍛えるベルト「SIXPAD(シックスパッド)」で知られるMTGもリカバリーウエアを展開。AOKIインターナショナルやアルペンなど、アパレル大手も相次いでリカバリーウエア市場に参入している。

 今回のワークマンによる本格展開により、リカバリーウエア市場は飛躍的な拡大が見込まれ、各社の勢力図にも変化が生まれつつある。

 後発のワークマンが、低価格を武器に一気に業界トップへと躍り出るのか。アパレル業界の注目分野であるリカバリーウエアの動向から、しばらく目が離せなそうだ。

著者プロフィール

長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。著書に『なぜ駅弁がスーパーで売れるのか?』(交通新聞社新書)など。


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