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1人で30枚購入する人も…… ワークマン、リカバリーウエア市場に“低価格”で殴り込み 後発から業界トップを狙えるか?長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/4 ページ)

ワークマンが低価格のリカバリーウエアを本格展開し始めた。後発組として業界トップを狙えるのか……?

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ライバル企業は?

 ワークマンに対抗するプレーヤーにはどのようなメーカーがあるのか。代表的なのが、今年で創業20周年を迎えたベネクスである。

 同社は2008年に、リカバリーウエアの前身となるケアウエアの販売を開始した。健康づくりの3要素である「栄養・運動・休養」のうち、後回しになりがちな「休養」に着目し、着るだけで上質な休息をサポートするリカバリーウエアを中心に、休養学に基づいた商品を展開している。

 最近はウエア以外の商品展開も進めており、昨年はマッサージゲルや入浴剤なども発売した。


ベネクスはリカバリーウエアのパイオニア(出所:プレスリリース)

 べネクスは、代表取締役の中村太一氏が介護業界に携わってきた経験から、寝たきりの高齢者向けに「床ずれ防止マットレス」の開発を目指し、ナノプラチナなどを練り込んだ特殊繊維を開発したことに始まる。

 このマットレスは期待したほど販売が伸びなかったが、同素材を使ったTシャツを展示会に出品したことが転機となった。

 Tシャツの説明を聞いた大手ジムのバイヤーが「アスリートにも役立つ」と評価したことで、本格的なウエア開発を開始。東海大学との産学公連携により、2010年に現在のリカバリーウエアが誕生した。

 コロナ禍で健康志向が高まり、アスリートに限らず、より幅広い層に利用されるようになった。現在は、シーンや季節に応じた12シリーズを展開し、2025年8月にはシリーズ累計販売枚数が220万着を突破している。


売れ筋のスタンダードデイ+(出所:プレスリリース)

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