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ユニクロやしまむらに押され、大苦戦のインナーウエア老舗企業 今後の勝ち筋は……?長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/7 ページ)

安定して稼げる収益源とされてきたインナーウエア。その老舗企業が苦戦を強いられている。技術力と歴史を持つインナーウエア企業は、今後どのように立て直しを図るのか……。

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 百貨店を主戦場としてきたアパレル市場では、アウターウエアとインナーウエアの間で明暗が分かれつつある。

 アウターは、コロナ禍の収束に伴う外出機会やビジネス需要の回復に加え、インバウンド需要の戻りも追い風となり、好調に推移している。

 一方でインナーの老舗企業は、ユニクロ、しまむら、ワークマンといったファストファッションに市場を奪われている。また、総合スーパーの閉店が相次いだことで売り場は縮小し、商品に触れる機会そのものが減ってしまった。


大都市の百貨店は、コロナ後に業績が回復している。写真は伊勢丹新宿店(出所:プレスリリース)

 かつては、アウターはトレンドに左右されやすく「当たり外れの大きい商品」、インナーは「安定して稼げる収益源」と位置付けられてきた。

 しかし現在、経営基盤が揺らいでいるのはインナーの方だ。なぜこのような逆転が起きたのか。各社の決算書から、その理由を読み解きたい。

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