カレー1食438円、過去最高水準へ 帝国データバンク「カレーライス物価指数」15カ月連続の2ケタ上昇
帝国データバンクの試算によると、2025年9月の「カレーライス物価」は1食438円と過去最高水準に接近。15カ月連続で2ケタ上昇が続き、10月には460円台に到達する見通しだ。コメとタマネギの高騰が主因となっている。
帝国データバンクが食卓への影響度を示す「カレーライス物価指数」を独自に試算したところ、2025年9月のカレーライス物価は1食438円となり、前年同月から74円値上がり(20.3%増)した。15カ月連続で前年同月比2ケタの上昇が続いており、10月には1食460円台に達する見込みだ。今冬にかけて、過去最高水準で推移する可能性が高い。
8月の436円からは2円の上昇となり、2025年5月以来4カ月ぶりに上昇へ転じた。今夏に見られた価格安定の局面から、再び上昇傾向に転じつつある。
上昇をけん引したのは「ごはん」と「タマネギ」
構成費用の内訳を見ると、最も高いのは全体の約5割を占める「カレー具材(肉・野菜)」で213円(前年同月205円、8円増)だった。前月からの変動はないが、ニンジンなどの価格が安定する一方で、主産地が北海道に切り替わるタマネギは高温と少雨の影響で不作傾向が強まり、出荷価格が上昇した。これが全体の価格を押し上げる要因となった。
「ごはん(ライス)」は前年同月の131円から約5割増の193円に上昇。野菜類と同様に価格安定の局面を抜け、上昇傾向にある。「カレールー」(27円)は市販ルーや食用油の価格上昇が一服し、前月から横ばい。「水道光熱費」(4円)も炊飯や調理コストを含め、変動はなかった。
10月は1食460円台へ、過去最高値を更新か
東京都区部の物価動向をもとに試算した2025年10月のカレーライス物価は、1食460円台に達すると予想されている。比較可能な2015年以降のデータでは過去最高値となる見込みだ。
背景には、コメの取引価格高騰がある。店頭価格は精米5キログラム当たり5000円を超える高値が続いており、「ごはん」価格が再び全体を押し上げる要因となっている。野菜も値下がり要因に乏しく、全体として上昇傾向が継続するとみられる。
カレーライス物価指数は、カレーライス1食分を調理する際にかかる原材料費や水道光熱費を独自に試算したものだ。各種価格データは総務省の「小売物価統計調査」に基づき、全国平均値を参照。想定調理シーンは「6食分(市販のカレールー2分の1パック)をまとめて調理した場合」としている。
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