「茶色じゃないカレー」が100万個突破 ハウスが“色”にこだわった理由(4/4 ページ)
ハウス食品が7月に発売した「3色のカレー」が、通年販売から3カ月で100万個を突破した。白・黒・赤のカレーは、家庭でも手軽に見た目の彩りを楽しめる点が支持され、新たなターゲット層の獲得にもつながった。
従来の具材と作り方で見栄えを変える「手軽さ」
通年販売開始から3カ月で、3色合計の販売数は100万個を突破。光安さんは「いつもの具材、いつもの作り方で食卓に彩りが生まれることが評価された」と分析する。
白や黒、赤のカレーは専門店のメニューやレトルト商品にもあるが、ルウで手軽に作れる点が支持された。自宅の手づくり料理の見栄えを華やかにしたいというニーズに応えたといえる。
詳細は非公開だが、購入者層は定番商品に比べて新規顧客の割合が高く、調査で特定した「料理エンジョイ」層の割合も、ルウカレー全体より高いという。ターゲットとした顧客セグメントを中心に、新規顧客層の獲得につながっていることがうかがえる。
同社によると、最も人気があるのはブラック。味のイメージがしやすく、手に取りやすいことが要因とみられる。一方、ホワイトとレッドは「これじゃなきゃダメ」というコアなファンも多い。
一方で、今後の課題は認知拡大だ。料理の見栄えを重視する層からの支持は集まったが、より幅広い層への浸透を目指す。
新たな色の追加については、慎重な姿勢を見せている。まずはホワイト、ブラック、レッドの3色を定着させる方針で、需要を見極めながら検討する。
ホワイトカレーにほうれん草ペーストを加えたグリーンカレーなど、アレンジレシピの開発にも注力し、3色をベースにした食べ方の提案を増やしていく。「イベントや、日常の中の『ぷちハレの日』にも、カレーを使ってほしい」(光安さん)
長年にわたり「バーモントカレー」をはじめとした家カレーの代名詞を提案してきたハウス食品が、カレーの選択肢を広げている。従来のルウカレーユーザーとは異なる層を取り込みながら、「カレー=茶色」という固定観念を変えつつある。
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