調査リポート
若者の“情報疲れ”か 9割が「毎日ニュース必要」も、読む時間はわずか
20〜30代の9割が「毎日ニュースが必要」と回答する一方、読む時間は「30分以下」が7割超。情報過多による取捨選択の負担や、信頼できるニュースへの強いニーズが明らかになった。
日本経済新聞社が「20〜30代のニュース利用状況」について調査したところ、93.3%がメディアのニュースに「毎日」または「できれば毎日」触れる必要があると回答した。一方で、ニュースを読む時間は「1日10分以上30分未満」が49.2%、「10分未満」が24.9%を占め、短時間で効率よく情報をつかみたいという若者の姿が浮かび上がった。
ニュースを読む際に感じる負担として最も多かった回答は「情報が多すぎて取捨選択が大変」(273人)だった。膨大なニュースの中から読むべきものを判断する際にストレスを感じている人が多い。他には「習慣化できない」(90人)、「毎日何度もチェックしないといけない」(75人)といった声があがった。
ニュースに求められる要素として最も多かったのは「情報の信頼性」で、58.7%を占めた。SNSを中心に情報があふれるなか、確かな情報へのニーズは強い。ニュースを知らなかったことで困った経験としては「会話で時事ニュースについていけず気まずかった」「商談で知らない情報が出て困った」「重要な判断に迷いが生じた」などが挙がった。
今回の調査は、日経電子版の20〜30代の会員(有料・無料)を対象に、インターネットで実施した。調査期間は8月1〜31日で、429人が回答した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
ハンコで国内トップメーカーのシヤチハタが、2025年に創業100周年を迎える。気になっていた質問をぶつけてみた。インタビュー後編。
部下に「仕事は終わってないですが定時なので帰ります」と言われたら、どう答える?
企業にとって残業しない・させない文化の定着は不可欠だ。しかし――。
仕事が遅い部下に“あるテクニック”を教えたら、「チーム全体の残業時間」が3割減ったワケ
仕事の効率化や部下育成に悩む上司やリーダーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
新入社員「Web会議でカメラオンにする必要なくないですか?」 上司のあなたはどう答える?
「上司として、どう答えていいか分からなくて……」 ある大手製造業の部長から相談されたのは、不思議な話だった。
宮古島“観光バブル”の代償──倍増した家賃、住めなくなる地元民……変わりゆく現実
観光客が急増し、経済効果に沸く宮古島。しかしその裏では、人手不足や住宅難、地価高騰といった深刻な問題が島を覆う。急成長の光と影に迫る現地ルポ。



