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相次ぐ「モバイルバッテリー」の発火事件 7割以上の若者が携帯してるというデータも 関連ビジネスが伸びる背景とは?(3/3 ページ)
発火事故が相次ぐモバイルバッテリー。経済産業省もついに対策へ乗り出した。周辺事情をまとめていく。
バッテリーは、どれくらいあれば安心なのか
最初期のスマホはバッテリー容量が1000mAh台だったが、現在は4000mAh台まで拡大し、ハイスペック製品だと5000mAh超のものもある。一方、モバイルバッテリーはおおよそ5000mAhから2万mAhまでの製品が市場に出回っている。
今後もCPUやディスプレイなどスマホ部品の性能が向上し、求められる電力も増えることが推察できるため一概にはいえないが、バッテリー容量が1万mAhほどあれば、スマホを1日中使用してもバッテリーがもつだろう。その頃にはモバイルバッテリーの需要が減っているはずで、関連ビジネスの分水嶺になると考えられる。世間を騒がせるバッテリーの発火事故は、今後もしばらく続くかもしれない。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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