仕事選びの軸 給与以上に重視される“ある条件”とは?:2000人超に聞いた
働き方の多様化や物価上昇の影響を背景に「仕事選びの軸」に変化が生じているようだ。求職者はどのような基準で仕事を選んでいるのか。エン(東京都新宿区)が調査を実施した。
働き方の多様化や物価上昇の影響を背景に「仕事選びの軸」に変化が生じているようだ。求職者はどのような基準で仕事を選んでいるのか。エン(東京都新宿区)が調査を実施した。
仕事選びの軸 給与以上に重視される“ある条件”
「仕事選びの軸」の1位は「希望の条件(勤務時間・休日)で働けるか」となり、54%に上った。以降は「給与アップができるか」(50%)、「経験・スキルが生かせるか」(48%)と続いた。年代別で見ると、20代のみ上位3位内に「希望の働き方(テレワーク・副業など)ができるか」(43%)がランクインする結果となった。
男女別で見ると、男性は「経験・スキルが生かせるか」(52%)、女性は「希望の条件(勤務時間・休日)で働けるか」(64%)がそれぞれ最多となった。
「希望の条件(勤務時間・休日)で働けるか」とした人からは「現職はやりがいを感じているが、親族の冠婚葬祭に参加できない業務環境であったため」(30代男性)、「仕事が辛いときは、プライベートの時間が充実していると頑張れるため」(30代女性)といった意見が見られた。
また、「給与アップができるか」とした人からは「推し活など自分の好きなことをしたいから」(20代男性)、「業務内容と給与が見合っておらず、休日もほとんどない状況で、どんどんやりがいが無くなっていったため」(30代女性)というコメントが寄せられた。
近年の情勢をきっかけに、仕事選びを見直した人はどれくらいか。「変わらない」とした人が64%と半数を超えた一方で、13%が「AIの普及を受けて変化した」とした。
また、仕事選びの軸が「AIの普及を受けて変化した」と回答した人に、より重視するようになった軸を尋ねたところ、上位は「新しい分野に挑戦できるか」(39%)、「経験・スキルが生かせるか」(38%)となった。
調査は10月1日〜11月3日にインターネットで実施。同社の運営する転職サイト「エン転職」のユーザーを対象に実施。有効回答数は2162人。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
月次報告180時間が「ゼロ」に パナソニック くらしアプライアンス社が挑んだVoC分析の改革
パナソニック くらしアプライアンスのCX事業開発室 CS-DX推進部は、年間約250万件のVoCを効率的に分析・活用する仕組みを構築。月次報告作業にかかっていた180時間をゼロにするという劇的な効率化を実現した。
年間4万件超の問い合わせ 築地本願寺のコールセンター改革、「傾聴」と「効率化」は両立できるか?
築地本願寺のコンタクトセンターには、年間4万件を超える問い合わせが寄せられる。
DXの“押し付け”がハラスメントに!? クレディセゾンのデジタル人材育成を成功に導いた「三層構造」とは
昨今は人材獲得に苦戦する企業が多く、文系人材をリスキリングなどで育成し、デジタル人材に育てようとする動きが活発化しているが、クレディセゾンのCDOは「『トランスフォーメーションハラスメント』には要注意だ」と警鐘を鳴らす。「トランスフォーメーションハラスメント」とはどんなものなのか。DX時代の人材育成の本質とは何か。
「ストーリー重要」の時代は終わった レイ・イナモト氏が語る、これからのブランド構築の最適解
レイ・イナモト氏はAIが躍進するこれからの時代「“意味”を伝えるストーリーテリングだけでは、もはやブランドは構築できない」と警鐘を鳴らす。
ミスしたのに「定時で帰る」部下 しわ寄せに苦しむ中年に、会社がすべき対応は?
昨今、ワークライフバランスの重視や残業代などの人件費削減の影響で、多くの企業が若年層を中心とした一般社員の残業を抑制する働き方を推進しています。しかしその裏では、しわ寄せに苦しむ中年が……。





