インタビュー
「象印食堂」好調の秘密は? 炊飯器が生んだ“体験型マーケ”がぐっと効いている(5/5 ページ)
2100円のランチでも月商3500万円を記録する象印食堂。炊飯器「炎舞炊き」の力でご飯の味を追求し、前年比120%の売り上げを達成した人気の理由と運営の工夫を紹介する。
大阪・梅田に新店舗がオープン
2026年2月には、大阪・梅田に象印食堂がオープンする。東京店は居抜き物件で入居したため、おかわりコーナーの配置が制約を受けた。その反省を踏まえ、梅田店はスケルトン状態から設計。「肝である、おかわりコーナーを中心とした動線設計を最初から実現できる」(北村さん)
梅田店には、これまでなかった個室を設けて会食需要にも対応するほか、アルコールメニューも充実させ、日本酒の飲み比べなども提供する予定だ。
同社は飲食事業で、2028年度に年商10億円(現在6.6億円)を目標としている。課題は米不足と人手不足だが、北村さんは「価値をつけながら納得してもらえる形で拡大していきたい」と意気込む。目指すのは「日本中の誰もが知っている象印の飲食店」だ。
価格高騰で「米離れ」が懸念される中、象印食堂ではおいしいご飯が支持され、月商3500万円、前年同月比120%を記録。炊飯器の販売にも、さりげなくつながっているようだ。
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