連載
都内に進出「トライアルGO」は「まいばすけっと」の牙城を崩せるのか 実店舗を訪問して分かった「強み」(3/4 ページ)
トライアルHDが11月、トライアルGOの都内1号店を出店した。首都圏には同様な業態として「まいばすけっと」が先行するが、どう戦っていくのか
ITに強みを持ち、店舗の随所を効率化
トライアルHDはタブレット端末付きのレジカートを独自開発するなど、ITに強いのが特徴的だ。祖業はリサイクルショップだが、1980年代からPOSシステムを開発。しかし、POSシステムを開発するも既存の小売業者はわざわざ他社のシステムを使いたがらなかった。
システムが売れない中で、自社システムを導入した実験店の売り上げが好調なため、小売チェーンに生まれ変わったと言われている。ディスカウントストア「トライアル」の1号店を出店したのは1992年のことだ。
ITの強みはトライアルGO西荻窪駅北店でも随所に見られた。価格表示には電子棚札を使用。店内の天井には随所にカメラが設置してあり、棚モニタリングシステム「Retail EYE」によって在庫を遠隔で管理している。店内のおよそ10カ所にデジタルサイネージを設置し、販促の宣伝も流していた。
その他、セルフレジは酒類の購入時にリモートで年齢確認を行うほか、事前にアプリで登録しておけば顔認証決済が可能となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.