2015年7月27日以前の記事
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都内に進出「トライアルGO」は「まいばすけっと」の牙城を崩せるのか 実店舗を訪問して分かった「強み」(4/4 ページ)

トライアルHDが11月、トライアルGOの都内1号店を出店した。首都圏には同様な業態として「まいばすけっと」が先行するが、どう戦っていくのか

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さっそく、西友とのコラボも

 トライアルGOは既存店のサテライト型店舗という位置付けであり、近くの大型店から総菜などを配送する仕組みだ。首都圏では買収した西友の周辺に小型店を展開する計画を発表しており、西荻窪駅北店でも、その特徴がみられる。すぐそばに西友があり、同じ商品を供給しているようだ。

 例えば西友のPB「みなさまのお墨付き」を取り扱うほか、「ねぎとろ丼」など一部の弁当類は西友吉祥寺店で製造した表記がある。総菜・弁当類が比較的充実している点は、まいばすけっとに対する強みになりそうだ。


トライアルGOの仕組み(出所:トライアルHDプレスリリース)

 西荻窪駅北店と同日にオープンした富士見台駅北店の周辺では、1駅隣に西友の中村橋店がある。12月にオープン予定の中野中央5丁目店も約1キロ圏に西友中野店があるなど、西友は都心の東・西側に手広く展開しているため、トライアルGOは出店の余地が大きいと考えられる。

 まいばすけっとは利便性が評価される一方、トップバリュ製品ばかりで特徴的な商品が少ないため、SNSでは「都民への罰」と揶揄されることも多い。対するトライアルGOは近隣の店舗で製造した弁当類が充実しており、NB商品も多いため、良い意味での雑多さが残っている。イオンは2030年までに、まいばすけっとの店舗数を現在の2倍となる2500店舗を目標としているが、TRIAL GOの拡大を前に出店を阻まれるかもしれない。

著者プロフィール

山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_


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