【今すぐ使えるプロンプト紹介】広告代理店に相談しなくても、骨太なマーケティング戦略を立案する方法(3/3 ページ)
本記事では、マーケティング業務における生成AIの使いどころをまとめています。
AIの回答をブラッシュアップする一言
【実行結果のイメージ】
DXコンサルティング事業のマーケティング戦略レポート
1. 会社概要
本マーケティング戦略は、年間売上1億円、純利益1000万円、従業員数5人のDXコンサルティング企業を対象に策定する。主な事業領域は、デジタル技術を活用した業務改善、ITシステム導入支援、データ活用戦略立案などである。
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2.マーケティング戦略の基本方針
本企業は規模が小さいため、大規模な広告投資が難しい。そのため、リード獲得(見込み客創出)から成約までを効率化し、リピーターや紹介案件の増加を図る戦略が適切である。
基本方針
ターゲット市場の明確化
中小企業(年商5億〜50億円規模)を主要ターゲット
業界:製造業、建設業、物流業、医療・介護業界などIT化が遅れている業界
既存のシステムに課題を持つ企業向けにDX支援を提供
過去に実行した施策を伝えてみよう
出てきたアイデアの中には、「過去にやったけどうまくいかなかったんだよな……」というものもあるでしょう。そのような場合は、回答に対して「以下に、過去実施した施策とその結果について記載します。その内容を踏まえてもう一度再考してください」と伝えましょう。過去の施策の結果を踏まえた、より実行したくなるプランを提示してくれるでしょう。
ぜひ上記のプロンプト例などを参考に、生成AIを大いに活用してください。
著者プロフィール:宮崎学(みやざきまなぶ)
株式会社アリストル 代表取締役CEO
2011年東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学修了。新卒で電通に入社しデジタルマーケティングを専門に、保険、EC、消費者金融等の広告主に対して戦略立案、および広告運用の統括を担当。2015年、シンガポールに移住しIMJ-IP(現Spiral Ventures)に参画、ベンチャーキャピタリストとして活動開始。東南アジアで投資、バリューアップ、ファンドレイズを担当。2017年に帰国後、スパークス・グループで未来創生ファンドに参画し、世界中のAI/ロボティクスベンチャーへの投資業務に従事。2018年に株式会社アリストルを設立し代表取締役に就任、現在に至る。2021年4月より東京大学で学術専門職員、2025年4月より立命館大学で客員准教授も務める。
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