【今すぐ使えるプロンプト紹介】広告代理店に相談しなくても、骨太なマーケティング戦略を立案する方法(2/3 ページ)
本記事では、マーケティング業務における生成AIの使いどころをまとめています。
【プロンプト紹介】制約条件に合わせたマーケティング施策を立案する方法
新しくサービスや商品を開発したり販売したりする場合、特にリソースが少ない中小企業では、広告代理店に相談するような資金余力もなく、そもそもマーケティング活動として何に着手すべきか迷う場面が多いです。
ここでは、リソースの少ない企業が、できるだけレベルの高いマーケティング戦略を立案するためのプロンプトを紹介します。
【プロンプト例】
# 指示文
DXコンサルティング事業におけるマーケティング戦略を立案してください。
以下の#前提条件 や #要件 に基づき、実行可能かつ投資対効果の高い年間マーケティング計画を #出力形式 に沿って作成してください。
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# 前提条件
- 現在の売上:1億円 営業利益:1000万円
- 現在の社員数:代表含めて6人 (男3、女3)
- 現在の事業:DXコンサルティング事業
- 現在の顧客:(1)大手銀行の新規事業開発部 (2)大手菓子会社のデジタルマーケティング部
- 強み:大手広告代理店出身の代表者がネットワークがある
主にデジタルマーケティング領域で大手顧客との取引実績がある
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# 要件
1.戦略的方向性の提示
2.中長期的に持続可能なマーケティング戦略を明示してください。
3.年間行動計画(アクションプラン)の策定
各月ごとの具体的な施策を時系列で提示してください。
4.施策ごとの投資対効果の試算(ROI分析)
各施策について、定量的な効果を見積もってください。
【出力形式】
- A4レポート想定で5000文字以上
- 社長が理解しやすい構成、章立てにして作成してください。
プロンプト作成時のポイント(1)自社の状況を詳細に記入しよう
自社の状況や予算などを記入せずにスタートしてしまうと、壮大な計画、非現実的なプランが返ってきてしまいがちです。まずは自社を取り巻く制約条件をできるだけ詳細に記入しましょう。
プロンプト作成時のポイント(2) 年間の行動計画まで立ててもらおう
「戦略」というと聞こえはいいですが、明日から何をすればいいのか分からないという事態に陥りがちです。そこで、プロンプトには、具体的な行動計画まで落とし込むように指示を出すことで、よりイメージのしやすい計画が返ってきます。
プロンプト作成時のポイント(3)投資対効果も試算させてみよう
複数の施策を立案させるだけではなく、その投資対効果を定量的に簡易的にでも試算させることは非常に有効です。実際の意思決定の際に役立つヒントをできるだけ多く回答してもらうようにしましょう。
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