【今すぐ使えるプロンプト紹介】広告代理店に相談しなくても、骨太なマーケティング戦略を立案する方法（1/3 ページ）

本記事では、マーケティング業務における生成AIの使いどころをまとめています。

[宮崎学，ITmedia]

この記事は、『面倒な仕事が一瞬で片付く　生成AIタスク爆速大全』（宮崎学著、かんき出版）に掲載された内容に、かんき出版による加筆と、ITmedia ビジネスオンラインによる編集を加えて転載したものです（無断転載禁止）。

　広告代理店に相談する資金がない中小企業でも、AI を駆使すれば高度なマーケティングができる時代になりました。

　本記事では、電通勤務や海外でのベンチャーキャピタリストなどを経て、現在は DXコンサルティング事業を展開する宮崎学氏が、マーケティング業務における企画立案や戦略策定といった高度な意思決定をサポートするために、生成AIをどのように活用できるか、具体的なプロンプト（指示文）とともに紹介します。

マーケティング業務における生成AIの使いどころ「5選」

　マーケティング部門が担う主な業務と、生成AIが役立つ領域のアイデアについて、下記の通りまとめました。

マーケティング戦略の立案

• 市場動向や競合状況を基に、プロジェクトやサービスの目標設定と戦略策定を立案してくれる
• 予算の制約を基に適切な施策を検討してくれる
• 施策の評価手法やPDCAサイクルのやり方を提案してくれる

ブログ・SNS投稿のアイデア出し

• 各SNSの使い分けについて指南してくれる
• 発信目的やターゲット層に合わせた発信計画を考えてくれる
• 投稿に対する炎上リスクを事前に予測、評価してくれる

広告の改善提案

• 広告データを解析し、低パフォーマンスの要因を考えてくれる
• バナーやランディングページなどの広告制作物の改善ポイントを考えてくれる
• ABテストなど具体的な改善施策を提案し広告運用を支援してくれる

調査票の作成

• ユーザの意見を収集するためのアンケートを設計してくれる
• 自身で作成した調査票を添削、修正してくれる
• 調査実施に関する懸念事項や考慮すべき事項を指摘してくれる

販促活動の企画

• 独自性のある販促活動のアイデアを企画してくれる
• 準備期間や予算の制約に応じた実行可能なアイデアを計画してくれる
• イベント実行時に必要な人員やシフトのアイデアを出してくれる

　本稿では、一例として「マーケティング戦略の立案」について、具体的なプロンプトの事例を紹介します。