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【今すぐ使えるプロンプト紹介】顧問弁護士を雇わなくても、生成AIで法務業務を爆速化する方法とは?(2/3 ページ)
顧問弁護士を契約できるほどの資金力がないという中小企業は少なくないでしょう。ですが、生成AIをうまく活用すれば法務業務のサポートをしてもらうことができます。
【プロンプト紹介】契約書のドラフトを爆速で作る方法
外部への業務委託を検討する際、法的リスクを十分に把握した上で、契約書のドラフトを迅速かつ的確に用意することが求められます。しかしながら、法務に時間的、経済的リソースをかけることが難しい場合も多いでしょう。
生成AIを活用することで、基本的な契約条項や注意点を漏れなく押さえつつ、柔軟な交渉余地を残した文面を短時間で作成するプロンプトを紹介します。
【プロンプト例】
# 指示文
以下の #契約概要 を参考に、#条件 を満たす業務委託契約書のドラフトを作成してください。
# 契約概要
契約元:株式会社アリストル
契約先:個人A
委託内容:生成AIに関するセミナー講師業務
契約期間:2025年4月1日〜
委託報酬:1回2時間あたり20万円(税抜)
支払タイミング:当月末締め翌月末払い
# 条件
守秘義務を徹底すること、違反したら罰すること
業務に応じて発生した納品物の著作権は契約元に帰属すること
パソコンなどは契約先が用意すること
できる限りのリスクを網羅すること
プロンプト作成時のポイント(1)先方と合意した内容を契約概要に書くだけでOK
業務委託契約を結ぶ際、交渉時に、契約期間や報酬金額など、最低限の取り決めは行うものと思います。プロンプトの中では、概要だけ記載すれば、後は業務委託契約書の中での表現に変換をしてくれます。
プロンプト作成時のポイント(2)気になる点を条件に書いておこう
著作権や秘密保持義務など、ビジネス上、気になるところは、プロンプトの条件に記載しましょう。知的財産権など、法務用語を使わなくても大丈夫です。
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