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【今すぐ使えるプロンプト紹介】「コスト削減案」を爆速で作る方法とは 財務経理の生成AI活用(3/3 ページ)

正確性が求められる財務・経理部門でも、生成AIを活用できる領域や活用の余地は大いにあります。財務・経理部門の現場の作業負担を劇的に削減するための「プロンプト」を紹介します。

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生成AIの回答イメージ

【実行結果のイメージ】

以下の会計項目にコスト削減の余地があると考えられます。

1.広告宣伝費

削減の理由:

1月(549,315円)→ 2月(401,844円)→ 3月(101,539円)と大幅に減少していることから、広告費の効果を分析し、ROI(投資対効果)が低いものを削減する余地がある。

3月の売り上げが低下しているため、単純に広告費を削りすぎた可能性もあるが、効果が薄い広告支出は更に最適化できるか検討すべき。

2.業務委託料

削減の理由:

1月(583,176円)→ 2月(665,149円)→ 3月(477,540円)と変動が大きい。

必要な業務の外注費を精査し、社内で対応可能なものを増やすことで削減が可能。

2月に急増しているが、その分の業務の効果が売り上げに反映されているか分析する必要がある。

3. 旅費交通費

削減の理由:

1月(157,011円)→ 2月(239,296円)→ 3月(218,141円)と増加傾向にある。

リモートワークやオンライン会議の活用により、不要な出張や移動を削減できる可能性がある。

必要性を精査し、経費精算ルールの厳格化も検討すべき。

4. 給料賃金

削減の理由:

1月(3,200,000円)→ 2月(3,000,000円)→ 3月(3,400,000円)と増減がある。

3月に増額している理由を確認し、残業手当などが原因であれば業務効率化による削減の余地がある。

一時的な人員増強であれば、業務量の平準化でコストコントロールが可能か検討。

5. 法定福利費

削減の理由:

1月(520,000円)→ 2月(494,000円)→ 3月(546,000円)と変動あり。

給与の増減に連動しているため、給与の適正化とともに削減の余地がある。

具体的な削減施策を深掘りしてみよう

 生成AIとの会話を通して、削減できそうな項目は何か、的を絞れたとしても、そこで思考が停止しては意味がありません。「(例えば業務委託費を削減するには)どう削減すればよいですか? 具体的な施策案を教えてください」と聞いてみてください。すると、契約内容の見直しや外部サービスの利用など、より具体的なアイデアを教えてくれるでしょう。

著者プロフィール:宮崎学(みやざきまなぶ)

株式会社アリストル 代表取締役CEO

2011年東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学修了。新卒で電通に入社しデジタルマーケティングを専門に、保険、EC、消費者金融等の広告主に対して戦略立案、および広告運用の統括を担当。2015年、シンガポールに移住しIMJ-IP(現Spiral Ventures)に参画、ベンチャーキャピタリストとして活動開始。東南アジアで投資、バリューアップ、ファンドレイズを担当。2017年に帰国後、スパークス・グループで未来創生ファンドに参画し、世界中のAI/ロボティクスベンチャーへの投資業務に従事。2018年に株式会社アリストルを設立し代表取締役に就任、現在に至る。2021年4月より東京大学で学術専門職員、2025年4月より立命館大学で客員准教授も務める。


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