プロンプト作成で押さえるべき3つのポイント【頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方】(4/4 ページ)
ChatGPTやCopilotなどに指示を出しても、なかなか精度の高い答えを出してくれない……。そんな人は、指示出し(プロンプト)にもう少し工夫が必要かもしれません。
文章生成とデータ分析を意識して使い分ける
ChatGPTは文章を生成するLLM(Large Language Models)の機能と、Pythonを使ってデータ分析をする機能があります。LLMとは簡単に言うと、大量のテキストを学習して、文章を作ったり、質問に答えたりする人工知能のことです。
2つの機能は統合されていて、どちらもプロンプトの言葉で指示をできます。このシームレスなインタフェースは便利なのですが、混乱も招きます。
例えば、計算式を渡したとき、ほとんどの場合は、データ分析機能が呼び出されて、正しい計算結果が出力されますが、まれに計算をLLMのみで行おうとして間違った計算結果を出すことがあります。
LLMは一般的な文章のパターンを出力しているだけですから、近い数字が出るかもしれませんが、間違った結果を出すことがほとんどです。
あるいは、アンケート結果の文章データと「このお客さまの声を集計して」と頼んでみてください。
ちゃんとデータ分析機能が起動したという表示が出ればよいのですが、出ない場合はLLMがいいかげんに処理をしています。件数が少ないとLLMでもうまくいくこともあるのですが、件数が多いと集計の数が間違っている可能性があります。
あるいは、テキストファイルを与えて「この中に東京という単語は何度登場しますか」と聞くと、LLMではカウントを間違う可能性があります。
計算やプログラム処理が必要な作業をさせたいときには、プロンプトに「Pythonを使って」というような指示を追加するといいでしょう。
著者プロフィール:橋本大也(はしもとだいや)
デジタルハリウッド大学教授兼メディアライブラリー館長。多摩大学大学院客員教授。早稲田情報技術研究所取締役。ブンシン合同会社CEO。翻訳者。IT戦略コンサルタント。
ビッグデータと人工知能の技術ベンチャー企業データセクション株式会社の創業者。同社を上場させた後、顧問に就任し、教育とITの領域でイノベーションを追求している。
デジタルハリウッド大学大学院では「テクノロジー特論 Bデータ」、多摩大学経営大学院で「先端テクノロジー・マーケティングイノベーション」を教える。
ChatGPTをはじめとする生成AIをテーマにした講演依頼が殺到。SNSでは常に最新情報を発信している。2024年1月デジタルハリウッドで生成AI教育プログラムを開発するブンシン合同会社CEOに就任し、生成AIの活用を教える「プロンプト・エンジニアリング・マスターコース」を創設し、自ら主任講師として教鞭をとっている。その他に、洋書を紹介するブログを運営しており、『WIRED』日本版などのメディアに書評を寄稿している。
著書に『データサイエンティスト データ分析で会社を動かす知的仕事人』(SBクリエイティブ)、『英語は10000時間でモノになる 〜ハードワークで挫折しない「日本語断ち」の実践法〜』(技術評論社)、訳書・共著に『アナロジア〜 AIの次に来るもの〜』(早川書房)、共著に『ブックビジネス ウェブ時代の新しい本の生態系』(実業之日本社)などがある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Geminiを業務で使いこなす! Google Cloudが指南する「プロンプト入力」4つのポイントは?
GoogleのAI「Gemini」を業務で使いこなすには──? Google Cloudの担当者がレクチャーした。
野村が捨てた「資産3億円未満」を狙え SMBC×SBIが狙う“新興富裕層”の正体
SMBC×SBIが、「Olive Infinite(オリーブ インフィニット)」というデジタル富裕層向けサービスを開始した。野村證券をはじめとする大手証券会社が切った「1億〜3億円層」に商機があるという。
なぜ日本企業のDXは失敗続き? BCGが指摘する“ITを知らなすぎる”経営者の責任
DXの“押し付け”がハラスメントに!? クレディセゾンのデジタル人材育成を成功に導いた「三層構造」とは
昨今は人材獲得に苦戦する企業が多く、文系人材をリスキリングなどで育成し、デジタル人材に育てようとする動きが活発化しているが、クレディセゾンのCDOは「『トランスフォーメーションハラスメント』には要注意だ」と警鐘を鳴らす。「トランスフォーメーションハラスメント」とはどんなものなのか。DX時代の人材育成の本質とは何か。
日本人はなぜこれほどまでに「学ばない」のか 背景にある7つのバイアス
学びの習慣があまりにも低い日本の就業者の心理をより詳細に分析すると、学びから遠ざかる「ラーニング・バイアス(偏った意識)」が7つ明らかになった。日本人はなぜこれほどまでに「学ばない」のか。