たまごっちヒットを支える「3つの理由」 30年たっても終わらないワケ(3/5 ページ)
1996年に発売され、社会現象を巻き起こした携帯型育成玩具「たまごっち」。今、第4次ブームのまっただ中だ。なぜ、たまごっちは長年愛される続けるのか。取材したところ……。
本質的な「お世話体験」は変えない
「第3次ブームの2008年には、液晶がカラーになって、気持ち悪くなれば顔が青くなる、怒れば顔が赤くなるなど性格を反映しやすくなりました。さらに、映画化やテレビアニメ化の動きがあり、キャラクターの人気が急上昇しました」
さらには、2024年に第4次ブームが到来。平成レトロや平成女児ブームが追い風となり、玩具だけでなく、関連グッズも好調だ。現在の人気を牽引するのは、子どもの頃にたまごっちに触れていた20代女性と、初めて製品に触れる小学生女児だという。
約30年でいろいろなシリーズが生まれているが、最新モデルは2025年7月に発売した「Tamagotchi Paradise」(たまごっち パラダイス、6380円)だ。
初号機より一回り大きくなり、育てられるキャラクターは5万種類以上に及ぶ。右上のズームダイヤルを回すと、たまごっちの体の中に入って細胞まで見られる。さらに2台をつなげて通信させると、たまごっち同士を結婚させることもできる。
「色や大きさ、通信機能など変わった部分は多くありますが、この30年ずっと変えていない部分もあります。何より大事にしているのは、人間の本能に訴えるような『育成体験』です。例えば、ベビー期の約2時間はお世話が一段と大変で、すぐお腹が空いたり、病気になったりします。人間の赤ちゃんを育てるのに近い設計にしているんです」
意匠面では、「卵型」「四角い液晶」「3つのボタン」は今も健在だ。
「ボタンは『選択』『決定』『キャンセル』の3つで、直感的に遊べる仕様としています。たまごっちは生き物なので、現実社会と同じように時間が流れている。だから、一般的なゲームにある『一時停止ボタン』は、たまごっちにはないんです」
さらに、バンダイの社内で「トゲ」と呼ばれている、たまごっちならではの特徴も支持されている理由だと辻氏は言う。
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