たまごっちヒットを支える「3つの理由」 30年たっても終わらないワケ(5/5 ページ)
1996年に発売され、社会現象を巻き起こした携帯型育成玩具「たまごっち」。今、第4次ブームのまっただ中だ。なぜ、たまごっちは長年愛される続けるのか。取材したところ……。
グッズもヒット、公式ショップは行列
たまごっちのキャラクターとしての人気も無視できない。推し活市場の拡大も相まって、「まめっち」や「みみっち」といった個別キャラクターにもファンが付いているそうだ。
たまごっちでは、IP事業が広がり始めてからグッズ展開にも注力。たまごっちを持ち運べるネックストラップやポーチ、ぬいぐるみや文具まで幅広く販売し、人気を集めている。公式ショップは国内10店舗に増え、米国や英国などの海外にも出店している。
2025年11月には、商業施設の東急プラザ原宿「ハラカド」に新コンセプトの常設店「たまごっち ふぁくとり〜!」を開業。初期は整理券を配布していたほど、反響が大きいそうだ。
特に、たまごっち本体や、たまごっちに登場する「キャンディー」「うんち」「おにぎり」など、ミニフィギュアの詰め放題商品「みにたま つめほ〜だい!」(3828円)は大人気で、これを目当てに来店する人もいるという。
「今、本体は生産が追いつかず、欠品している店舗もあるようです。最近多い転売の問題も出てくるでしょうし、ほしい方に購入いただける状態をなるべく整えたいと思っています」
30周年を迎える2026年には、1月7日〜2月2日まで全国を巡回する展覧会「大たまごっち展」も控える。「たまごっちの世界にどっぷり浸れる世界観を演出する」と辻氏は意気込む。ここでしか買えない限定アイテムもあり、ファンからの注目度は高そうだ。「まだ詳細は明かせない」としつつも、各社とのタイアップ企画も続々と仕込んでいるという。
世代や地域を超えて支持されるたまごっちは、出荷数の半分以上が海外向けだ。日本向けは49%、海外では米国が33%、欧州が16%で、近年は中国をはじめとしたアジアでも需要が拡大している。30年変わらない「たまごっちのDNA」はそのままに、バンダイはさらなる飛躍を見据える。
著者プロフィール:小林香織
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年〜約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月〜は東京拠点。
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