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万博の好影響は今も…… 駅弁コラボや“酢飯”炊飯器 外食産業の未来を示す実験場に:長浜淳之介のトレンドアンテナ(7/7 ページ)
万博でさまざまな「食」が展示されたが、終了後も多くのコラボや取り組みが継続している。
「単なるアピールの場」を超えていた万博
大阪万博出店を、販促に生かした企業もある。
SRSホールディングス傘下のNISが運営する唐揚げ専門店「鶏笑」は、9月8日から閉幕まで宴のフードブースに出店し、宴での1会計ごとに300円引きクーポンを配布した。また、10個の唐揚げを串刺しにした迫力ある「超ロングから揚げ棒」など、万博限定商品も販売し、会場を盛り上げた。
宴に出店した各社は、単に商品をアピールするだけでなく、万博の趣旨に沿って外食や食文化の可能性を広げる提案を行った。ワンハンドで食べられるお好み焼や冷製うどんなど、伝統的な和食をベースに新しいファストフードの可能性を示した企業も多く、それが想定を上回る売り上げにつながった。
万博終了後も、協業や新メニューの展開は続いていることから、万博は外食産業の未来を提示する実験場としての良い役割を果たしたといえるだろう。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。
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