最大5000円で「行列をスキップ」して先頭に 飲食店ファストパス、誰が使っている?(1/6 ページ)
飲食店版ファストパス「SuiSui」の導入店舗がじわじわ増えている。これまでも類似サービスはあったが、どのような特徴があるのか? またどのような人がどのような理由で使っているのだろうか? 代表取締役の佐藤氏に取材した。
飲食店版ファストパスサービス「SuiSui」がじわじわと広がっている。
優先入店チケットを購入することで、人気店で行列をスキップして一番前に並ぶことができるサービスだ。みそかつの「矢場とん」やラーメンの「つじ田」など有名店も導入しており、2025年5月のサービス提供開始から、導入店舗数は全国の主要都市を中心に約70店舗に上る。
これまでも飲食店の「行列問題」を解消するサービスは存在していた。事前に日時を指定して有料で優先入店枠を確保する仕組みが代表例として挙げられるが、SuiSuiは店頭で優先入店チケットを購入することで順番をスキップできる点に特徴がある。
「有料で予約して来店したが、想定より空いていた」という事態が起こり得る事前予約型と異なり、混雑を確認したうえで判断できる即時性の高さが強みだ。
チケット価格は変動制を採用しており、平均価格は900〜1000円。しかし、人気店ではランチ帯のチケット価格が1000円を超えたり、期間限定のコラボイベントなどを実施している店舗では5000円の値がついたりすることもある。
「並んでいるのに」と、抜かされることに不満を覚える消費者もいそうだが、SuiSuiでは価格設定や運用面の工夫によって、大きなクレームに発展することは避けられているという。
導入店舗では、店頭のポップでSuiSuiの存在をアナウンスしている。加えて、SuiSui利用者が入店する際には、店員が「SuiSui利用です」と声を出して案内し、並んでいる客にもサービスの存在を伝える。店舗によっては、列の先頭客に「SuiSuiの利用があるため先にご案内します」と説明し、唐突な順番変更にならないよう配慮しているという。
SuiSuiのサービスや価格設計の考え方、利用者や利用シーンについて、サービスを運営するSuiSui(栃木県那須塩原市)の代表取締役 佐藤慶一郎氏に話を聞いた。
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