インタビュー
なぜ、森永ラムネは「受験生」に賭けたのか 夏のお菓子が変わった瞬間(1/5 ページ)
ぶどう糖90%の機能性が注目される中、森永ラムネは訴求先を「受験生」に絞り込んだ。夏に売れる菓子という従来の位置付けを見直し、集中の象徴として受験期の記憶に残る存在を目指した戦略とは何だったのか。
森永製菓の「森永ラムネ」(販売想定価格99円)が好調だ。2025年の販売規模は、2018年比で約5倍に拡大し、過去最高水準となった。国民的お菓子ともいえるロングセラー商品が、なぜ今になって支持を広げているのか。
1973年3月に発売した同商品は、ラムネ飲料の清涼感を再現し、口に入れるとシュワッと溶け、後味に粉っぽさが残らない爽やかな味わいが特徴だ。主原料はぶどう糖で、ラムネ飲料の瓶を模した形状は「食べるラムネ」というコンセプトを象徴している。
長年、子どもの定番おやつとして支持されてきたが、2010年代に入ると、ぶどう糖が「酒を飲むときに良い」と話題になり、男性の購入が増加した。
加えて、「ぶどう糖は集中したいときに効果的」とメディアで紹介されるようになり、ぶどう糖を90%配合する森永ラムネは、大人向けのお菓子としても注目を集めるようになった。
その流れを受け、同社は2017年3月にパッケージに「ぶどう糖90%」の表記を追加。これをチャンスと捉え、同社は大人の喫食シーンに合わせた新商品の開発に着手した。
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