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今や15年目の「まどマギ」、どう盛り上げているのか? 古参も新規も取り込む“入口の多層化”戦略を考察:エンタメ×ビジネスを科学する(3/4 ページ)
「まどマギブーム」が今、再び勢いを増している。いかに力のあるコンテンツでも、公開から時間が経ったところから再び「熱」を取り戻すのは容易ではない。多層化したプロモーション戦略を考察する。
オモカドのエントランスジャック=現実の街を“話題の装置”に
東急プラザ表参道「オモカド」では、エントランスの装飾展開と5階イベントスペースでのミニ展示企画「魔法少女の祈り展」を実施した。
劇場版三部作を振り返る展示に加え、特設神社の参拝体験や絵馬も用意され、会場写真をSNS投稿した来場者にはノベルティ(特製おみくじ)を配布する、という動線になっている。
この取り組みは単なる屋外広告として“見せる”だけで終わらず、参加型の来場体験に仕立てた点に特徴がある。視界に入る(広告)、観る(展示)、体験する(祈り/願い・絵馬)、シェアする(SNS投稿)、持ち帰る(ノベルティ)、近年の展示型プロモーションにおける鉄板の構成と言えるだろう。
また、体験の中心に据えた「祈り/願い」は『まどマギ』作品世界でも中心となる要素であり、コア層はもちろんライト層にとっても「深い考察をしなくとも楽しめる入口」になったと考えられる。
スカイツリーコラボ=映画公開に合わせた “巨大メディア”
東京スカイツリーでは1月8日〜4月6日の期間、コラボイベント「月夜のワルツ」を開催。展望施設内の装飾や展示、フォトスポット、限定メニュー/限定グッズ、特別映像、特別ライティングなど、作品世界を楽しめる体験を提供する。
スカイツリーのアニメコラボはもはや恒例だ。公開に向けてファンの熱を上げ、公開後は鑑賞後の余韻を現実世界でも楽しめるようにする。ネットとリアル、両方で「熱を維持する」取り組みといえる。
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