連載
オリエンタルランド、過去最高売上でも止まらぬ株価下落 「夢の国」をむしばむのは“金利”?(1/5 ページ)
オリエンタルランドは過去最高業績を達成しながら、市場の反応は冷淡そのものだ。なぜなのか。
筆者プロフィール:古田拓也 株式会社X Capital 1級FP技能士
FP技能士センター正会員。中央大学卒業後、フィンテックスタートアップにて金融商品取引業者の設立や事業会社向けサービス構築を手がけたのち、広告DX会社を創業。サム・アルトマン氏創立のWorld財団における日本コミュニティスペシャリストを経てX Capital株式会社へ参画。
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの株価が、長い下落トレンドから抜け出せずにいる。
2025年3月期には売上高6793億円、営業利益1721億円という過去最高業績を達成しながら、市場の反応は冷淡そのものだ。
2024年6月に開業した大型新エリア「ファンタジースプリングス」という最大の好材料を消化した今、株価はその高値から半値程度まで大きく売り込まれている。
なぜ、最高益を更新する優良企業がこれほどまでに売られるのか。その背景を読み解くと、単なる需給の悪化にとどまらない、「成長モデルの変容」という構造的な課題が浮き彫りになる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
ハンコで国内トップメーカーのシヤチハタが、2025年に創業100周年を迎える。気になっていた質問をぶつけてみた。インタビュー後編。
部下に「仕事は終わってないですが定時なので帰ります」と言われたら、どう答える?
企業にとって残業しない・させない文化の定着は不可欠だ。しかし――。
仕事が遅い部下に“あるテクニック”を教えたら、「チーム全体の残業時間」が3割減ったワケ
仕事の効率化や部下育成に悩む上司やリーダーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
新入社員「Web会議でカメラオンにする必要なくないですか?」 上司のあなたはどう答える?
「上司として、どう答えていいか分からなくて……」 ある大手製造業の部長から相談されたのは、不思議な話だった。
宮古島“観光バブル”の代償──倍増した家賃、住めなくなる地元民……変わりゆく現実
観光客が急増し、経済効果に沸く宮古島。しかしその裏では、人手不足や住宅難、地価高騰といった深刻な問題が島を覆う。急成長の光と影に迫る現地ルポ。

