なぜ、犬と泊まれるホテルが増えているのか 「ペットツーリズム」が広がり始めた背景(3/6 ページ)
「ペットツーリズム」が、旅行業界の新トレンドとなっている。全室温泉付きのドッグフレンドリーホテルであったり、愛犬との旅行を後押しする取り組みが始まったり。なぜ、同市場が盛り上がっているのか取材したところ……。
好調なすべり出し
リトナ箱根は、2025年6月に予約を開始し、12月15日に開業した。開業後すぐに迎えた年末年始は満室状態が続き、好調な滑り出しだったという。犬同伴でなければ宿泊できないわけではないが、やはり犬連れの客が大半のようだ。特に、30〜60代の夫婦と小型犬の組み合わせが目立つという。
「初のドッグフレンドリーホテルということで探り探りではありますが、多くの方に宿泊していただき、『来てよかった』といった、うれしい声も聞かれています。あちこち散策するというよりホテル内でゆっくりされる方が多いようです。チェックアウトの際に、次回の予約を取られた方もいました」(大野氏)
リトナ箱根は、周辺のホテルと比較して高価格帯となる。温泉付きの広々とした部屋や天然芝のドッグパークなどのハード面に加え、有資格者のスタッフによるきめ細かいサービスといったソフト面にもこだわり、その分、価格帯を上げている。こうした戦略の狙いとして、「旅行への期待値が高まっている」と大野氏は説明した。
「せっかくなら費用をかけてでも、より良い体験をしたいと考える方が増えていると認識しています。口コミなどを入念に調べた上で行き先を厳選し、満足な体験が得られると思えれば、出費を惜しまないような。愛犬との旅行では、特別な体験に加えて、細部まで気を配った安全性や衛生面も求められます。そうしたニーズに対して、ご満足いただけるサービスを提供したいと考えています」(大野氏)
今後の見通しについては、「芝生があるので、ゴールデンウイークなど新緑の季節は、特に需要が高いのではないか」と期待をにじませた。
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